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教育業界:学校現場のSDGs教材導入プロジェクト

地方自治体の教育委員会における統合的な教材開発・配送ソリューション

背景

地方自治体の教育委員会は、小中学校でのSDGs教育を推進する方針を掲げ、全校で使える統一教材の開発に乗り出した。従来、学校ごとに教員が手作りの資料を配布したり、市販の教材を使ったりしていたため内容や質にばらつきがあり、県として体系的なSDGs教育ができていないという問題意識があった。また都市部と地方部でICT環境の差も大きく、タブレット等のデジタル教材に頼りすぎると一部地域で学習機会格差が生じる懸念もあった。そこで紙媒体とデジタルを組み合わせたハイブリッドな教材パッケージを短期間で整備する必要が生じた。

部門間の対立と現場の混乱

教育委員会内部では、指導カリキュラムを所管する指導主事チームと、ICT推進を担当する情報教育チームの間で意見が割れていた。指導主事側は「子どもには紙の冊子でじっくり学ばせたい。書き込みもできる形が良い」と主張し、各教科横断で使える分厚いSDGsワークブックを作る構想を持っていた。一方、情報教育担当は「時代はデジタル。電子教材にして動画も交えた方が興味を引くだろう。紙冊子は最小限に」と真っ向から対立した。この議論は平行線を辿り、プロジェクト会議では互いに譲らず膠着状態に陥った。

文唱堂印刷の介入と提案

教育委員会は、クリエイティブな教材開発から印刷・物流までワンストップで任せられる文唱堂印刷に協力を打診した。文唱堂のチームは教育現場の知見を持つ編集者やデザイナーをアサインし、まず指導主事チームとICTチーム双方の意見をヒアリングした。その上で両者の利点を生かすハイブリッド案を提案した。

開発・制作から導入までのフロー

1. 教材コンセプト策定

文唱堂と教育委員会担当者でワークショップを開催。SDGs教育の目標や現場ニーズを洗い出し、「紙とデジタルのハイブリッド教材」という方向性を合意した。

2. コンテンツ制作

文唱堂編集者が原稿執筆・編集を進め、SDGsの専門知識を持つライターも招いて内容を精査。デザイナーは児童生徒の興味を引くイラストや図解を多用したレイアウト案を作成した。

3. 印刷とデジタル準備

冊子部分は校了後、文唱堂印刷の工場で必要部数を印刷製本。一方デジタル教材は専用ウェブページとして文唱堂側で構築し、アクセス用QRコードを冊子に印刷。

4. ロジスティクス(配送)

印刷された冊子教材は文唱堂物流センターに集約され、学校別に梱包作業を実施。県内約300校に対し、それぞれの希望部数に応じた箱を用意し、誤配送がないようバーコードで学校コードを管理した。

5. 導入とフォローアップ

新学期直前に全校への納品を完了。各学校では始業式翌日の授業から教材キットが活用された。導入後、文唱堂は教育委員会と協力して効果測定を実施。

可視化された成果

学習効果と満足度

新教材導入後、SDGsに関する生徒の理解度テストの平均正答率が前年度比で15%向上した。

教員負担の軽減

完成教材を配布するだけで済み、従来各校で資料作成に割いていた時間が年間延べ1,000時間以上削減できた。

環境配慮と無駄削減

必要部数のみ印刷する方式により、無駄な印刷物はほぼゼロとなった。新規パルプ使用を約2トン削減する効果があった。

DXと教育の融合

紙教材とデジタル教材を組み合わせたハイブリッドモデルは県内で初の試みだったが、生徒のICT活用能力向上にも繋がった。

文唱堂印刷の統合ソリューション

クリエイティブ・印刷・物流の3事業を統合活用し、教育現場のDX推進と従来型教育の橋渡しを実現

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